公開講演会「貧困にどう立ち向かうか−一橋エコノミストの提言−」

上で相対的貧困率がどうこうとグダグダ書いているのは、実はこのイベントをご紹介するための「マクラ」なのでありました。マクラを書いていたせいで主要ブログより1日遅れました。
 12月2日(水)14:00〜17:00、一橋大学兼松講堂におきまして、「貧困にどう立ち向かうか−一橋エコノミストの提言−」という公開講演会、というか本格的なシンポジウムだと思うのですが、開催されるとのことです。主催は一橋大学グローバルCOEプログラム「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」です。

 最低賃金の引き上げを含めた貧困対策をマニフェストに掲げた民主党が政権に就き、本格的な貧困対策の実施が重要な政策課題として浮上しています。しかしながら
 ・最低賃金の引き上げは有効な貧困対策なのか?
 ・既存の生活保護制度の拡充に問題はないのか?
 ・税制を通じた望ましい貧困対策にはどのようなものがあるのか?
といった数々の疑問があるのも事実です。
 この講演会では、これらの問題を専門的に研究してきた一橋大学の経済学者5名が講演に加えディスカッションを行い、貧困対策にまつわる諸問題を解説するとともに、一般参加者の方々と望ましい貧困対策の方向性を考えます。

…とのことです。
プログラムはこうなっています。

14:00-14:05 開会挨拶 山内 進(一橋大学 理事・副学長)
14:05-14:15 問題提起 北村 行伸(一橋大学経済研究所 教授)
14:15-15:45 講演
14:15-14:35 「最低賃金と賃金格差」 神林 龍(一橋大学経済研究所 准教授)
14:35-15:05 「最低賃金の貧困対策としての有効性」 川口 大司(一橋大学経済学研究科 准教授)
15:05-15:25 「生活保護の現状と課題」 林 正義(一橋大学経済学研究科 准教授)
15:25-15:45 「給付つき税額控除の日本への導入」田近 栄治(一橋大学経済学研究科 教授)
15:45-16:05 休憩
16:05-16:35 ディスカッション
コーディネーター 北村 行伸
参加者 神林 龍・川口 大司・林 正義・田近 栄治
16:35-16:40 閉会挨拶 北村 行伸

私としては、神林龍先生、川口大司先生と、気鋭の労働経済学者であり、斯界を代表する俊英であるお二人が登場して最低賃金を論じるというのはまことに興味深く、スリリングな展開を期待したいところです。なんとか都合をつけて行きたいところですが、ちょっと難しいかな…。
なおウェブサイトはこちらです。
http://gcoe.ier.hit-u.ac.jp/information/schedule/conference/combating_poverty.html