フェアプレイ

次は一昨日の日経新聞朝刊スポーツ面に掲載されていた、元プロ野球パ・リーグの審判平林岳氏のインタビューから。

 ――フェアプレー精神は日米でどう違うか。
 「米のマイナーで審判をしていたときのこと。二塁走者となった中南米出身の若い選手が、打者に内角、外角と手でサインを送っていた。すると、その走者が次の打席に立ったときに、投手からビーンボールが来る。そして、彼は勉強する。フェアプレーの精神が大切なことを」
 「対照的に日本ではどうか。少年野球を指導に行った際、投手がけん制球を投げ、走者が頭から帰塁した。すると投手は走者が起き上がる前に投球していた。盗塁させないためだ。米の審判ならタイムをかけ、やり直させる場面。が、日本ではそのまま許している」
(平成17年3月19日付日本経済新聞朝刊から)

うーん、なるほど。これって、ニッポン放送の騒ぎにそのままオーバーラップしますね。「フェアプレイ」という精神的風土は、スポーツでもビジネスでも日米には大きな差があるようです。すべてがそうだとは思いませんし、思いたくもありませんが・・・。
まあ、ビーンボールを受けてもいいから勝ちたい、というのは、それはそれで一つの生き方なのかもしれません。勝たなければ食べていけない、という場合には特に。