独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)様から、以下の資料をお送りいただきました。いつもありがとうございます。すべてJILPTのサイトで全文がお読みになれます。
【労働政策研究報告書】
#188『壮年非正規雇用労働者の仕事と生活に関する研究−正社員転換を中心として』
#189『子育て世帯のディストレス』
#190『欧州の新たな非典型就労組織に関する研究』
#191『キャリアコンサルティングの実態、効果および潜在的ニーズ−相談経験者1,117名等の調査結果より』
#192『育児・介護と職業キャリア−女性活躍と男性の家庭生活−』
#193『ドイツにおける集団的労使関係システムの現代的展開−その法的構造と規範設定の実態に関する調査研究』
#194『次世代幹部人材の発掘と育成に関する研究−事業をグローバルに展開する製造企業を中心に』
#195『中小企業における採用と定着』
#196『日本企業における人材育成・能力開発・キャリア管理』
【調査シリーズ】
#165『ものづくり企業の経営戦略と人材育成に関する調査』
#166『ものづくり産業における労働生産性向上に向けた人材確保、定着、育成等に関する調査』
#167『高等学校の進路指導とキャリアガイダンスの方法に関する調査結果』
#168『雇用保険受給者等の就職の実態−雇用保険受給資格取得者実態調査』
※堀春彦さんのご冥福をお祈り申し上げます。
#169『企業の人材活用と男女のキャリア』
#170『非正規労働者の組織化とその効果−アンケート調査による分析−』
【資料シリーズ】
#181『諸外国における最低賃金制度の運用に関する調査−イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ−』
#182『地域における高齢者の多様な活躍のヒアリング事例−地方公共団体等の取組を中心に−』
#183『日本的雇用システムと法政策の歴史的変遷−バブル崩壊以降の労働政策の変遷−』
#184『東日本大震災からの復旧・復興と雇用・労働の記録(一般資料整理)−平成25年度〜28年度半ばを中心に−(JILPT東日本大震災記録プロジェクト取りまとめ Mo.9』
#185『中国進出日系企業の研究』
#186『ヨーロッパの育児・介護休業制度』
#187『職業情報の整備に関する基礎的研究−マッチング効率の高い職業分類策定のための課題』
#188『地方における雇用創出−人材還流の可能性を探る−』
#189『ソーシャル・インパクト・ボンドの動向に係る海外事情調査−イギリス、アメリカ−』
#190『介護人材を活かす取組−キャリアアップと賃金−』
#191『官・民・諸外国の職業分類等の現状と比較』
#192『企業内プロフェッショナルのキャリア形成II−社外学習、専門職制度等に係るインタビュー調査−』
#193『対人サービス職等の分野における能力評価の試み−業界団体等の取り組みを中心に−』
#194『諸外国における教育訓練制度−アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス−』
#195『改正労働契約法への対応状況に関するインタビュー調査』
【国内労働情報シリーズ】
『労働組合法立法史料研究IV』
渡辺章先生はじめ多くの研究者が心血を注いだ労働組合法立法史料研究プロジェクトが今回の『労働組合法立法史料研究IV』をもって完結したのとのことです。資料シリーズ#184は東日本大震災以降の復興過程における雇用・労働に関する行政文書や地元紙報道などの膨大なデータベースですが、これも今回のNo.9で一区切りとのことで、どちらもたいへんな労作であり、関係者の尽力と勤勉とには頭が下がるばかりです。というか、これは本当にJLPTでなければできない仕事だなあと思う。それをつかまえて官庁の外郭団体で官庁出身者がいるのが気に入らないから廃止とか何考えてたんだと。
また、研究報告書#192と調査シリーズ#196は池田心豪先生の一大プロジェクトの集大成という感じです。他にも、来年に迫った「有期反復更新5年で無期転換」を先取りした資料シリーズ#195(ヒヤリング対象は多くはありませんが、今後の本格調査のパイロットという位置付けでしょうか)や、やはり分量は大きくないもののチェコ、ハンガリー、オーストリアといった小国の情報まで含んだ研究報告書#190など他になさそうな情報が含まれています。
そうした中でも私としてはやはり調査シリーズの#165、#166で、製造業の人事管理に関する調査のクロス集計による地道な分析です。正直あまり流行らない(失礼)分野ながら重要と思われ、これもまたJILPTらしい研究成果といえるのではないでしょうか。