『ビジネスガイド』2022年1月号

 (株)日本法令様から、『ビジネスガイド』2022年1月号をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

 今号の特集は「非正規社員の不合理な待遇差対応事例 休職/夏季冬期休暇/慶弔休暇」「企業のSOGIハラ対応」「採用時の調査と法的留意点 SNS調査、リファレンスチェック」と、いずれも人事担当者としては頭の痛い事項が並んでいます。案外、いまどきSNS調査とかリファレンス調査とか当たり前になって、求職者としてもやりますよと言われればはあそうですかくらいの話なのかもしれませんが。
 八代尚宏先生の連載「経済学で考える人事労務社会保険」は今回は「正規社員の多様な働き方」ということで限定正社員が取り上げられています。その拡大が望ましいが、それには雇用保護のあり方について事業所閉鎖等にともなう解雇を合法とするなどの法的措置が必要だと指摘された上で、「今後は、頻繁な配置転換や転勤を通じて社内の多様な仕事も経験する時期は新卒採用から10~15年程度にとどめ、それ以降は限られた幹部候補生の社員を除いた大部分の社員は、男女共に限定した業務に携わるという正規社員の働き方を目指すことが普遍的になるのでは」と、海老原嗣生さんに近い見通しを示されています。大内伸哉先生のロングラン連載「キーワードからみた労働法」は「デジタル変革と労働組合活動」を取り上げ、昨今の環境変化をふまえたオンライン等による労使コミュニケーションの法的課題について検討されています。