ビジネスガイド12月号

 (株)日本法令様から、『ビジネスガイド』12月号(通巻911号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。

 今号の特集は「改正育介法・雇保法奨励を踏まえた規定・書式・スケジュール」「ハローワークインターネットサービスの新機能と利用上の注意点」の二つです。特集にとどまらず、目次からも「コロナ」の語が消えて平常モードに近づいているようです。
 八代尚宏先生の連載「経済学で考える人事労務社会保障」は「無期雇用転換はなぜ進まないか」で、私はけっこう無期転換も進んでいるのではないかと思うのですが、もちろん程度問題であり、政策的意図が無期転換の促進であることを考えれば現状程度では「進んでいない」と評価すべきなのかもしれません。従来型の正社員のような拘束度の高い働き方を避けたい労働者にとっては、無期転換した場合に拘束度が高まることを懸念して、権利があっても行使しないのではないか、などなどの無期転換の阻害要因について考察されています。大内伸哉先生のロングラン連載「キーワードからみた労働法」は「公益通報者保護法Part3」で、昨年成立した改正法について解説されています。