塩屋隆英『下河辺淳小伝 21世紀の人と国土』

 元連合総研事務局長(現評議員)の薦田隆成さんから、塩屋隆英『下河辺淳小伝 21世紀の人と国土』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

下河辺淳小伝 21世紀の人と国土

下河辺淳小伝 21世紀の人と国土

 私の記憶にある下河辺淳氏は阪神・淡路大震災の復興委員会のトップで、官僚としては「建設事務次官で、全総を作った超大物」という伝説の中の存在です(いや仕事柄もっと道路政策とか国土政策には知識関心がなければいかんのだが)。本書は経企庁時代に下河辺氏の薫陶を受けた塩谷隆英氏によるその評伝で、「小伝」との書名とは裏腹に8ポイント(かな?)活字で四六版420ページを超える大著です。薦田さんは送り状の中で「ほんの少しだけ著者のお手伝いをしました」と謙遜しておられますが、元国土計画局長ということで相当の協力・貢献をなされたのではないでしょうか。情報化の進展や感染症禍で国土のあり方も変化するこんにち、先哲に学ぶことは重要でしょう。拝読させていただきたいと思います。