大阪大学の大竹文雄先生から、最新著『行動経済学の使い方』をご恵投いただきました。ありがとうございます。
- 作者: 大竹文雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2019/09/21
- メディア: 新書
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大竹先生の本の例にもれず、本書もたいへん身近で親しみやすい題材を多く取り上げ、平明な記述でわかりやすく解説されており、現実の仕事や生活に役に立つのではないかと感じる人も多いのではないかと思います。一方で、ナッジは効果的であるだけに好ましくない使われ方をすること(セイラーのいう”スラッジ”)ことへの懸念もあり、正直なところ自由と多様性が好きな私もいささかの警戒感がないではありません(本書でもそうした懸念に対してコメントされてはいます)。とはいえ、だから使わないというのはまさしく不合理な発想であり、不適切な使われ方をしないように・されたらわかるようにしっかり勉強し情報を集めることが大事なのでしょう。そういう意味でも、まずはナッジを知るための第一歩として好適な本だと思います。