バイト時給、2.4%高

今朝の日経新聞で報じられていましたので備忘的に。新卒に限らず非正規の求人も活況のようです。

 求人情報大手のリクルートジョブズが15日発表した三大都市圏(首都圏・東海・関西)の9月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比2.4%(24円)高い1036円だった。10月の最低賃金改定に向けて時給を引き上げる企業が増加。低時給が多い販売・サービス職で特に影響が大きく、時給は過去最高を更新した。
 販売・サービス職は同3.3%高い1031円だった。コンビニなどで引き上げの動きが広がった。百貨店などで年末商戦向けの募集も増えた。
 同業大手のパーソルキャリア(東京・千代田)が同日まとめた全国の9月のアルバイト・パート募集時平均時給は、同2.1%(21円)高い1042円だった。
(平成30年10月16日付日本経済新聞朝刊から)

 記事中に最賃引き上げの話が出てきますが、今年の目安は26円、3.0%とかなり大幅なものでした(時給方式に変更以降の最高額・率)。現状は、最賃引き上げが織り込まれつつある中でもなお依然として求人は活発だというところでしょうか。数字が動くタイムラグに違いがありますし、まあヤマ勘ではありますが、最賃引き上げは(大幅にもかかわらず)相当程度吸収できている、少なくとも今回に限っては雇用が減ったりするような悪影響は限定的になりそうだといえるのかもしれません(本当に山勘です)。もちろん、企業業績への影響などには留意する必要があるのでしょうが。
 ということで、最低賃金を上げるのであればやはり好況の人手不足時がスムーズであり、人手不足にともなう賃金水準の上昇を織り込む形で最低賃金の上昇をはかることが好循環につながるのではないかといういつもの話で、労働市場の実勢を踏まえずに最賃を上げてなにか動かそうというのはうまくいかなかろうと思うわけです。