21世紀政策研究所・経団連経済基盤本部編『BEPS Q&A』

経団連事業サービスの讃井暢子さんから、経団連出版から刊行された21世紀政策研究所経団連経済基盤本部編『BEPS Q&A 新しい国際課税の潮流と企業に求められる対応』をお送りいただきました。ありがとうございます。

例のパナマ文書の件もあり、租税回避地を利用した節税が注目と批判を集めていますが、当然ながらそれがなくても従来から問題視されてきた話であり、昨年秋にはOECDがこの問題に対するレポートを発表しています。この本はそれをめぐり、そもそもどのようなことが起きているのか、それに対するOECDの勧告の内容はどのようなものなのか、そして今後の見通しと企業への影響、必要な対応等についてまとめられた解説書です。最後には企業の税務担当者の座談会が収められていますが、グローバル展開している企業の実務家にとっては非常に重要な関心事なのだろうと思います。私のような門外漢には、最初のほうに記載されている具体的な節税手法の解説がなかなか興味深いものがありましたが(笑)