Works Review vol.10

ワークス研究所の阪口祐子さんから(だと思う)、同所紀要の「Works Review」vol.10をお送りいただきました。ありがとうございます。以下からPDFで全文がお読みになれます。
https://www.works-i.com/research/works-review/r010.html
ワークス研究所の研究員による論文集で、まだパラパラと目を通した段階ですが、最初の辰巳哲子「大学中退後のキャリアに影響する大学入学以前の経験」は、大学中退者という非常にニッチな領域に着目したもので興味深く読みました。
大学中退後のキャリアとしては別の大学または専門学校に入学しなおしてそこを卒業して就職するパターンと、中退のまま就職に至るパターンとがあるわけですが、中退後に卒業した人のほうが中退後就職した人より就労状態が良好であること、それでも中退せずに卒業した人よりは良好でないことが確認されていています。そして、大学中退後に別の学校を卒業することに対して有意にプラスの影響があるのは、父親が大卒、本人が男性、中学時代に好成績といった項目であり、高校時代のアルバイト経験は有意にマイナスに影響するという結果が示されています。いっぽうで、高校時代の経験で役だったものとして強化学習、文化祭、(授業としての)就業体験、生徒会、部活動などを上げていることと中退後の卒業とは有意な関係はみられないとの結果が出ています。また、高校中退経験者については、さまざまの項目のうち、部活動経験だけが唯一有意にその後の正規就労にプラスの影響があることが示されています。
ほかの論文もいずれも興味深そうなものですので、ゆっくり勉強させていただきたいと思います。