大竹文雄『経済学のセンスを磨く』

大竹文雄先生から、ご著書『経済学のセンスを磨く』をご恵投いただきました。ありがとうございます。
(愛知の本社のほうに到着して回送されたため御礼とご紹介が遅くなり申し訳ありません)。

2012年から連載されている日経センターのウェブサイトの人気コラム「経済脳を鍛える」を書籍化したものということです。このコラムは最近も(まだ最新のようですが)ピケティブームを踏まえた「いくら以上の年収ならトップ1%?」が話題になりました。タイトルのとおりさまざまな社会現象を経済学の発想で考えるとこうなる、というエッセイで、読みやすい上に時折常識と異なる思いがけない結論などもあるといういつもながらの大竹先生コラムで、私も愛読者のひとりとして毎回楽しみに読んでおりました。
この本にはその直前の今年1月の「○○をしていないのはあなただけです」までが掲載されています。全部掲載されているかどうかは確認していませんが、どうやら未読らしいものも二・三ありましたので早速読みました。
掲載順ではなく、第1章は主に一般的な市場や価格に関する話題、第2章は行動経済学に近い分野の話題、そして第3章が税制、第4章が教育に関する話題という形で整理されていてこの間税制や教育に関する議論が多かったことが改めて思い起こされるわけですが、こうした編集とすることで「経済学のセンスを磨く」のに資する本として仕上がったという寸法のようです。
ということで実は日経センターのウェブサイトでも元ネタはまだ読むことができるということはとっても秘密ですが(笑)、まあコンパクトな新書でありそれほど高い本というわけでもないので買って持ち歩いて読んで損はないものと思います。
不定期の連載のようですがそろそろ次が公開されるころではないかと思われますので、先生次回も楽しみにしておりますので今後もよろしくお願いします。