近況

居心地のよい最良の学級が作られる学校用学級編成システムというのが日刊工業新聞社のキャンパスベンチャーグランプリで中部エリアの大賞を獲得したそうです(http://www.cvg-nikkan.jp/area_chubu/index.html)。本日付の同紙によれば、マルチエージェントシステム(SwarmとStarLogoの発展形らしい)を利用して「成績やリーダー性、交友関係などさまざまな条件を入力し、自動的に学級・生徒の組み合わせができ、相性が悪い生徒同士を極力配置しないようにできるなどの特徴を持つ」シミュレータを作ったのだとか。ちなみに過去3年は大賞の選出がなく、4年ぶりの大賞なのだそうで「こうした処理は単なるシミュレーションではなく、あくまで実務処理」という点に「新規性があり、画期的なこと」ということだそうです。まあシミュレーション結果に十分なクオリティが保証できるならたしかに画期的だと思いますがどうなんでしょうねえ。
なおこれを利用することで「従来は3−5時間も要した手作業での学級編成作業から教師を解放する」ことができるのだそうですが、しかし3−5時間でこれをやってしまう教師の専門性というのも立派なものだと私などは思うわけで、というか3−5時間ですむ作業に専用のマルチエージェントシステムを入れるというのも牛刀で鶏を裂く感がなくもありません。
しかしなんですねえ、そのうち御社の従業員の属性特徴を入力すれば最大の生産性を実現する最適な人員配置を自動的にシミュレーションしますなんてソフトが出てくるのでしょうか。むむむむむ。