水町勇一郎『労働法入門』

社研の水町勇一郎先生から、ご著書『労働法入門』をご恵投いただきました。ありがとうございます。

労働法入門 (岩波新書)

労働法入門 (岩波新書)

なぜか『労働社会の変容と再生』を難儀しながら読んだことをなつかしく思い出しました(書評はこちらhttp://www.roumuya.net/shohyo/france.html)。もう十年前になるんだなあ。そこではごく基本的な理念型が示されるにとどまっていましたが、以降『集団の再生』『個人か集団か? 変わる労働と法』を経て、『労働法改革』で一応の集成をみた水町哲学の一般向け解説書、というところでしょうか。「入門」とありますが逐条解説的な要素はなく、教科書というよりはむしろ有意義な副読本という感じです。学部の教科書を期待の向きは同じ著者の『労働法第3版』がおすすめです(値段は4倍ですが)。