キャバクラユニオン、デモで気勢

一般紙でも報じられていましたが、ここはスポーツ紙から。

 キャバクラ嬢らによって結成された労働組合キャバクラユニオン」が26日夜、日本一の歓楽街である東京・歌舞伎町周辺でデモ行進を行った。
 組合員ら約150人が参加。トラックに積んだスピーカーから大音量で音楽を響かせながら歩くサウンドデモで、キャバクラ嬢の象徴であるドレス姿の参加者も。「給料ちゃんと払え!」などと叫びながら、キャバクラが多く立ち並ぶ歌舞伎町周辺を約1時間20分にわたり練り歩いた。
 キャバクラ譲やボーイらの労働環境改善を広く訴え、実際に困っている人に対し相談窓口があることを知らせることが目的。キャバクラでは給料未払いや暴力、セクハラ、罰金制度など問題が多数あり、ユニオン代表の桜井凛さん(仮名)は「理不尽がまかり通っている水商売の業界の改善になれば」と話している。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/03/27/07.html

他の報道によれば「メール1通で解雇されたり、説明なく賃金が減らされたりする」ということもあるそうで(まあ、ありそうですが←偏見)、「ユニオンにはこれまで、突然解雇され賃金を支払われなかったという女性からの訴えや、店の幹部から暴力を受けたとの男性店員からの相談もあった。ユニオンが話し合いを促し、都労働委員会へ申し立てるなどして、和解したケースもある」など、労組結成の成果もあがっているようです。
ただ、普通この手の話は労働基準監督署に相談に行くのが通常でしょうし、労基署は相談があれば調査し、問題があれば指導し、是正を勧告し、改善がみられなければ起訴するというのが「仕事」でしょう。もちろん、歌舞伎町でコワモテの経営者相手に「指導」するのはしんどい仕事でしょうが、しかしそれこそが公務員である労働基準監督官が行うべき仕事ではないかと思います。まあ、きちんとやられているのだろうとは思いますが。