ビックカメラ、新卒50人追加採用

これはきのうの日経から。

 ビックカメラは、今春入社する新卒の大学生や短大生約50人を追加で採用する。既に計画の300人に内定を出したが、今春卒業予定で就職先の決まらない学生が多いため、人材を確保する好機と判断した。
 10日から就職情報サイトで追加募集の案内を始める。20日に都内で筆記試験や面接を実施し、2月中に採否を決める。既存の内定者と同じように4月に入社させる。ビックは今秋、東京都八王子市に大型店を出す計画。中途採用で社員を補充する計画だったが、この分を追加の新卒採用に切り替える。2月中に全店閉鎖する「さくらや」の4店を引き継いで店舗が増えるのにも対応する。
(平成22年2月9日付日本経済新聞朝刊から)

もともと中途採用で増員する計画だったところを新卒採用に切り替えたということですね。中途採用とはいっても新卒で代替可能なわけですから第二新卒を考えていたのでしょう。残り2ヶ月を切った新卒予定者にとっては朗報でしょうが、全体の採用数が増えるわけではないので、その分機会を失う第二新卒者にとっては迷惑な話かもしれません。
一般的に考えて第二新卒にはそれなりの職歴、経験があるのに対して、新卒者には若さがあり、どちらがより強みになるかは一概には言えないでしょう。加えて、内定率の高かった年の第二新卒と、内定率の低い現状にあってまだ内定していない新卒予定者と、どちらがよりよい人材が確保できそうかということも考慮されたのかもしれません。もちろん総合的な判断になるわけで、どちらがより効果的な採用方法かは、ふたを開けてみなければわからない、というかふたを開けてみてもわからない(別の方法を試して比較するわけにはいかないわけですから)問題です。これはまったくの想像ですが、案外、中途で100人補充する予定のところ、それを50・50に振り分けた…ということだったりするのかもしれません。それはリスクを軽減するには適切な方法でしょう。