人事管理

神戸市バスで記念日に妻を630円分「ただ乗せ」回送中も同乗 運転手懲戒解雇

表題のような事案があったということで、ウェブ上では「過酷ではないか」との批判があるようです。まず報道から。 神戸市営バスの50代の男性運転手が、自分が運転する路線バスに女性を無賃乗車させたうえ、回送運転になっても乗せたまま車庫に戻っていたこ…

配慮は要らない

富山で山籠もりをしておりました。このところ他の市でも感じることが多いのですが富山市が広いのにも驚いた。ちなみに県庁所在地の中では静岡市に次いで2位の広さだそうです。 さてこの間もパリで大規模なテロが発生するなど世間ではいろいろなことが起きて…

資生堂ショック

昨朝のNHKニュース「おはよう日本」で資生堂の時短勤務が取り上げられてなにやら一部で炎上しているようです。放送内容はNHKのサイトに掲載されていますね。 http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/11/1109.html わりと早く消えちゃうらしいので転載し…

2015年雇用問題フォーラム・フォロー

書く書くと言って案の定だいぶん遅れておりますが、10月14日のエントリでご紹介したNPO法人人材派遣・請負会社のためのサポートセンター主催「2015年雇用問題フォーラム」の感想をいくつか書いておきたいと思います。 まずは海老原嗣生氏が主張する「35歳ま…

ユニクロ、正社員に週休3日制

今朝の日経新聞、1面で大々的に報じられていました。 ファーストリテイリングは10月、週に4日働いて3日休む制度を国内の全従業員の5分の1に当たる約1万人の正社員を対象に導入する。介護や子育てのために正社員を諦める層のつなぎ留めや採用増などにつなげる…

成果で評価?

きのうから日経新聞の連載企画「働きかたNext」が再開しています。今シリーズのテーマは「報酬を問う」となっておりますな。初日のきのうのお題は「お花見、その時給は/物差しは「成果」に」ですが、取り上げられているのは花見そのものではなく花見の場所…

「育休世代のジレンマ」のジレンマ

タイトルには実はあまり意味はありません(笑) 1月30日付のエントリ(「厚労省、夜10時以降の職員残業を禁止」http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20150130#p1)を書くときに発見したネタです。直接参考にしたのは(結局言及しませんでしたが)財務官僚の高田英…

高木朋代敬愛大教授にひとことふたこと。

上のエントリで「後でまとめて書く」と書いた件ですが、上記シンポジウムの第1部でコメントに立たれた高木朋代先生のご所論に大変失礼ながら目に余る点がいくつかありましたのでここで書いておきたいと思います。一部当日聴講されていない方にはわかりにくい…

『新時代の「日本的経営」』20年シンポジウム

慶應義塾大学産業研究所・商学会共催になる標記イベントが開催されましたので聴講してまいりました。福岡道生元日経連専務理事がパネルにご登壇されたのをはじめ、成瀬健生氏・大久保力氏・小柳勝二郎氏・荒川春氏・紀陸孝氏といった旧日経連の大物幹部OB…

厚労省、夜10時以降の職員残業を禁止

これはキャリアを除くという話ではあるまいな。東洋経済にかまけていてご紹介が遅れましたが厚生労働省は民間に範を垂れるため10月から職員の夜10時以降の残業を原則禁止するそうです。へええええ。 厚生労働省は27日、職員の夜10時以降の残業を10月か…

野村証券、若手の賃金引き上げ

あとは小ネタです。今朝の日経から。 野村証券は19日、今年4月から20歳代の若手社員を中心とする一部社員の基準内賃金を平均で約2・3%引き上げると発表した。野村が若手社員の賃金を上げるのは2年連続。足元の業績は堅調に推移しており、賃金引き上…

働きかたNext(8)

続いて1月10日の記事です。メインのお題は「求ム「ホワイト企業」――使い捨てれば若者離れる。」となっています。求むを求ムと書くのは時々みかけますが一種の流行りみたいなもんなんでしょうか。さて。 …従業員の大量退職で昨年2月以降、100店以上で一時…

働き方Next(5)

もう1日続けて1月6日付の記事に行きたいと思います。この日のお題は「脱「ガラパゴスワーク」――摩擦越え、異質取り込む。」です。 …英国人スタッフは残業する日本人を横目に定時の午後6時に退社。人事考課には「なぜ私はB評価なのか」と明確な説明を求めて…

働き方Next(4)

続けて1月5日付の記事に行きたいと思います。この日もあれこれ書かれていますが、ワークス研究所の大久保幸夫所長のインタビュー記事を除くと薄味です。まずメインのお題は「イクボスのススメ――育児社員が効率高める。」 …日本の共働きは1065万世帯。1…

働き方Next(3)

日経新聞の標記連載、今日は1月4日付の分から取り上げていきます。ここからは少し飛ばしていきたいと思います。記事も割と薄味ですし。 さてこの日のお題は「ミドル「こぶ」返上――会社で尖るか、外で試すか。」となっておりました。 …「自分の能力の整理が狙…

働き方Next(2)

伊豆で山籠もりをしておりました。いや年始早々ほかにもあれこれ建て込みごとがありまして世の中に後れをとること多々。気を取り直して日経新聞の標記特集記事への感想を続けてまいりたいと思います。1月3日付のお題は「なくせ「偽装バリバリ」――時間≠給料、…

日経新聞の「働きかたNext」特集

ということで日経新聞が年初から標題の働き方に関する特集記事を精力的に展開しています。冒頭にいわく「職場に増える女性や外国人、シニア。周囲の風景が様変わりしていませんか。長時間労働や年功を前提にした働き方はもう限界です。慣習にとらわれず、時…

長時間労働をやめれば

さてきのうの続きでむむむな話のその2です。ハフィントンポストの衆院選特集で、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵社長が争点として長時間労働を取り上げておられます。「長時間労働をやめれば、日本は変わる」というのですが…。 http://www.huffin…

この内定取消は女性差別なのか

選挙も終わって駅前の喧騒の日々も去りつつありますが、そんな中でむむむという話がいくつかあったので簡単に感想を。ひとつめは、東京新聞系列で連載されている貴戸理恵関学大准教授の「視座」という連載コラムの12月7日掲載記事で、お題は「内定取消は女性…

女性への過小評価と過大評価

昨日の続きになりますが、中央大学ワーク・ライフ・バランス&多様性推進研究プロジェクト成果報告会で出た話のうちワーク・ライフ・バランス管理職と直接関係ない話題をひとつ。なにかというとパネルの中でニッセイ基礎研の松浦民恵先生が「女性は過大評価…

中央大学ワーク・ライフ・バランス&多様性推進研究プロジェクト成果報告会

一昨日開催された中央大学ワーク・ライフ・バランス&多様性推進・研究プロジェクトの第6回成果報告会に参加してまいりました。 http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~WLB/material/pdf/seminar2014.pdf 昨年までは東大のプロジェクトでしたがプロジェクトの中心…

女性活用におけるメンターとスポンサー

昨今ちまたで流行の女性活用に関して、先日ご紹介した大久保幸夫・石原直子『女性が活躍する会社』にこんな一節がありますのでご紹介したいと思います。 …ある(ヨーロッパ)企業のダイバーシティ担当の役員はこう言いました。 「メンター、メンター、メンタ…

三菱東京UFJフォロー

以前、三菱東京UFJ銀行で契約社員を組織化するという話題を取り上げて(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20140404#p2)、その際に「契約社員は有期契約ではあるものの長期の勤続が期待されている実態があり、改正労契法の「5年で無期転換」との関連が注目され…

L型大学の話

昨日のエントリに記載したような経緯でしばらくぶりにhamachan先生のブログをつらつらと勉強しました。マタハラ判決に関する私のエントリを好意的にご紹介いただき、ありがとうございます。 さてその中で富山大准教授の大坂洋先生のブログのエントリが紹介さ…

hamachan先生、新しい労働時間制度で「高給の非管理職に高すぎる残業代を払わない」ことは難しいと思います。

昨日の読売新聞の「論点スペシャル」で労働時間制度が取り上げられ、経団連の椋田専務理事、全国過労死を考える家族の会の寺西代表とhamachan先生のお三方が登場しておられます。 椋田氏と寺西氏のご所論にも申し上げたい点はありますし、特に椋田氏がまたし…

職務発明の帰属

日本人研究者3人(正確には中村修二先生はいまや米国人ですが*1)がノーベル物理学賞を受賞したとのことで非常に喜ばしくご同慶であるわけですが、このニュースが流れてから私のこのツイートが私にしては多数リツイートされています。(5)ということで前後も…

みずほ異例の賃上げ

社民党党首ではありません(笑)。さて政労使会議の直前にこんな記事が報じられていたわけです。YOMIURI ONLINEから。 日本銀行は26日、2014年度の職員給与について、基本給を一律に0・2%引き上げるベースアップ(ベア)を実施すると発表した。 ベ…

企業を支える「働かないオジサン」

昨日、一昨日と東京ドームでアメフトのXリーグを観戦してまいりました。アメフトに限らずスポーツは全般にライブ観戦のほうがテレビ観戦の数倍は楽しめるわけですが、アメフトはライブ観戦するとなるほど米人が興奮するのもよくわかるなあ(技術的レベルも…

メンタルヘルスと人事管理、その対応の方向性

先週金曜日の日経新聞「経済教室」に慶応の山本勲先生と早稲田の黒田祥子先生が登場しておられます。お題は「従業員のメンタルヘルス 企業業績に影響大」となっています。 …従業員のメンタルヘルスの悪化は、その企業の業績にも悪影響を与える可能性がある… …

オリエンタルランドフォロー

5月21日のエントリでご紹介したオリエンタルランドの事例について、J-Castで続報が見つかりましたのでご紹介したいと思います。 http://www.j-cast.com/2014/05/23205633.html 東京ディズニーリゾートで7〜17年間パフォーマーとして働いていた人たちが、請負…