2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『21世紀の資本』と格差の話

すでに相当程度旧聞に属する話ではありますが、私の手元にある「週刊エコノミスト」2月17日号が「ピケティにもの申す!」という特集を組んでいて、『21世紀の資本』に対する識者のコメントを掲載しています。中には研究者によるデータ、手法に関するものなど…

春闘はじまる

そうこうしているうちに金属労協の要求が出そろっていよいよ始まったようです。今年は企業業績も概ね好調で、デフレ脱却に向けた政府からの賃上げ要請もあり、労組も意気上がっていることと思われます。この17日に掲載された日経新聞の特集記事「エコノ探偵…

T.ピケティ『21世紀の資本』

結局読みました。流行りものに弱い私。この間通勤鞄が重くて参りました(笑)。21世紀の資本作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (127件) を見るまあ国会とか…

年次有給休暇、5日取得を使用者に義務付け

今回の労働条件分科会では「新しい労働時間制度」のほかにも多様な論点が検討されており、その中に年次有給休暇の一部について労働者に取得させることを使用者の義務にしようという話がありました。その日数をどうするかについては、前回取り上げた際(http:…

40歳定年説が相変わらずダメだった件

…というのは、先週になりますが日経の「働きかた」特集のインタビューで柳川先生がまたしても40歳定年説を繰り出しておられたからでした。1月29日の朝刊から。 ――40歳定年制を唱える理由は何でしょうか。 「75歳まで長く働けるようにするためだ。20歳…

NIRA政策レビュー「老齢学から加齢を再考する」・オピニオンペーパー「75歳まで納税者になれる社会へ」

総合研究開発機構(NIRA)の辻明子さんから(だと思う)、同機構の理事でもある柳川範之先生が取りまとめられたNIRA政策レビューNo.64「老齢学から加齢を再考する」と、やはり柳川先生の手になるNURAオピニオンペーパーNo.11「75歳まで納税者になれる社会へ…

高木朋代敬愛大教授にひとことふたこと。

上のエントリで「後でまとめて書く」と書いた件ですが、上記シンポジウムの第1部でコメントに立たれた高木朋代先生のご所論に大変失礼ながら目に余る点がいくつかありましたのでここで書いておきたいと思います。一部当日聴講されていない方にはわかりにくい…

『新時代の「日本的経営」』20年シンポジウム

慶應義塾大学産業研究所・商学会共催になる標記イベントが開催されましたので聴講してまいりました。福岡道生元日経連専務理事がパネルにご登壇されたのをはじめ、成瀬健生氏・大久保力氏・小柳勝二郎氏・荒川春氏・紀陸孝氏といった旧日経連の大物幹部OB…