2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊ダイヤモンド「解雇解禁」(3)

8月25日のエントリに対して、nsさんからコメントをいただきました。やや書き足りていなかったかなという反省もあり、返答を書いていたら長くなったので、新たにエントリを起こして回答させていただきます。 はじめにコメントを転載します。 ns 2010/08/27 18…

野田知彦『雇用保障の経済分析』

「キャリアデザインマガジン」第99号に掲載したエッセイを転載します。なんか偉そうだなあ。雇用保障の経済分析―企業パネルデータによる労使関係作者: 野田知彦出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2010/05/30メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 121回…

セーフティネット(2)

「キャリアデザインマガジン」第99号に掲載したエッセイを転載します。 セーフティネット(2) 「セーフティネット」という用語が普及する大きなきっかけとなったのは、小泉政権発足後の2001年6月に閣議決定された経済財政諮問会議の「経済財政運営及び経済…

週刊ダイヤモンド「解雇解禁」(2)

週刊ダイヤモンドの特集記事「解雇解禁」への感想、きのうの続きです。 次は「雇用弱者」の記事ですが、最初の「新卒」についていえば、派遣法改正が新卒就職を厳しくしたという風が吹けば式の議論がどうなのかはよくわかりませんが、いずれにしても総枠が増…

週刊ダイヤモンド「解雇解禁」(1)

連載の途中ですがちょっとお休みして別の話題。現在店頭で販売されている週刊ダイヤモンドの表紙に大書された特集は「解雇解禁 タダ乗り正社員をクビにせよ」。新幹線車中で読んでみましたので感想を。 内容はかなり多岐にわたっているのですが、前提が「日…

日本学術会議、「大卒後3年間は新卒扱い」を提言(5)

引き続き、日本学術会議の「回答 大学教育の分野別質保証の在り方について」の第三部「大学と職業との接続の在り方について」を見ていこうと思いますが、hamachan先生がしきりに嘆かれているように、第三部の本論はここまでであって、最後の「5.就職活動の…

日本学術会議、「大卒後3年間は新卒扱い」を提言(4)

引き続き、日本学術会議の「回答 大学教育の分野別質保証の在り方について」の第三部「大学と職業との接続の在り方について」、大学教育の職業的意義の議論に続いて、いよいよ「4.大学と職業との新しい接続の在り方に向けて」に入ります。 http://www.scj.…

日本学術会議、「大卒後3年間は新卒扱い」を提言(3)

きのうに引き続き、日本学術会議の「回答 大学教育の分野別質保証の在り方について」の第三部「大学と職業との接続の在り方について」をみていきたいと思います。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-k100-1.pdf ふと思ったのですが、何日かに…

日本学術会議、「大卒後3年間は新卒扱い」を提言(2)

さて、一昨日公表された日本学術会議の「回答 大学教育の分野別質保証の在り方について」の第三部「大学と職業との接続の在り方について」をみていきたいと思います。 http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-k100-1.pdf まず、「1.若者を取巻く…

日本学術会議、「大卒後3年間は新卒扱い」を提言(1)

hamachan先生がたびたび紹介しておられた日本学術会議の提言が発表されたようで、各紙で報じられています。今朝の日経から。 日本学術会議は17日、就職難を背景にした大学生の就職活動の早期化などが大学教育の質の低下につながっているとして、卒業後3年程…

経済教室

本日の日経「経済教室」。http://www.nikkei.com/paper/article/g=96959996889DE3E0EBE3EAE0E0E2E3E4E2EAE0E2E3E29997EAE2E2E2;b=20100817 内容は非常に興味深いのですが、それとは別に、最後のキメ …「散り急ぐ桜」のような施策でなく「いつまでも燃える紅…

[日記]日記

管理人休暇のため、17日までブログの更新をお休みします。

[労使関係]最賃目安小委員会、ようやく結論

もめにもめて結論が大幅にずれこんだ今年の最低賃金ですが、ようやく目安小委員会の結論が出ました。平均15円と二桁引き上げが継続、しかも全都道府県で10円以上ということになったようですが…日経新聞から。 2010年度の最低賃金の引き上げ幅の目安が5日、…

休暇分散「メリット特になし」

そうでしょうそうでしょう。きのうの日経から。 休暇取得の分散化のメリットは特になし――。観光庁と経済産業省が休暇分散化についてインターネット上で意見を募る「休暇取得の分散化に関するアイディアボックス」を開設したところ、回答者の68%がこう答えた…

野村証券の外資流人事

これは4日の朝刊から。 野村証券は2011年春の新卒採用者の一部に実績連動で報酬を支払う「グローバル型」の人事報酬体系を導入し、40人程度の採用を内定した。外資系の金融機関に似た人事報酬体系を取り入れることで、欧米金融機関などに流れていた優秀な学…

記録回復基準の不徹底

まず3日の朝刊から。 年金記録問題の被害者救済のために昨年12月から実施している記録回復基準の緩和策について、職員が知らなかったり誤って理解したりしている年金事務所が8割弱にのぼることが、厚生労働省が2日までに実施した覆面調査で判明した。8月…

あれこれ

最近の日経新聞から。

厚生労働省の若手提言と長時間労働

少し古くなりましたが、7月28日に厚生労働省の若手プロジェクトチームによる提言の報告会が開催され、新聞各紙で報じられました。毎日jpから。 厚生労働省の若手職員のプロジェクトチーム(PT)は28日、省改革の提言などを長妻昭厚労相らに報告した。幹…

中村圭介『地域を繋ぐ』

連合総研から、中村圭介『地域を繋ぐ』をご恵投いただきました。ありがとうございます。地域を繋ぐ (連合新書―労働組合必携シリーズ)作者: 中村圭介出版社/メーカー: 教育文化協会発売日: 2010/08メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) …

セーフティネット(1)

「キャリアデザインマガジン」98号に掲載したエッセイを転載します。 2002年から2006年にかけて、国立国語研究所は「外来語」委員会を設置して、公共性の高い場で使われている分かりにくい「外来語」について、その言い換えの検討を実施した。その結果、4回…