2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

吾妻橋氏@大機小機

長くなってきたので続きは明日以降に回したいと思いますが、29日の「大機小機」欄に「吾妻橋」氏が登場されました。例によって明快かつ的確な議論を展開しておられますので、備忘的に転載しておきます。 ギリシャ旧政権による、国家財政の大幅な粉飾決算が明…

最低賃金、「平均1000円」大幅先送り

民主党はマニフェストに記載した「最低賃金1,000円」を2020年まで先送りすることとしたそうです。記事にもあるとおり、もともと時期は明記されていませんでしたので、必ずしも「先送り」とも言えないわけですが、10年後というのはいかにも先だなあというのが…

「いつか来た道」というけれど

28日の「経済教室」では、日経センターの短期経済予測を竹内淳一郎主任研究員が解説していました。お題は「リスク抱えた緩やか回復」で、主要部分である今後の見通しについては私にはコメントする能力がありません。ただ、最後のほうで労働市場に言及してい…

日経新聞から

といっても大半は金曜日(28日)のネタなのですが。ツイッターで書いた内容のフォローです。

大久保幸夫『日本型キャリアデザインの方法』

「キャリアデザインマガジン」第95号に寄稿した書評を転載します。日本型キャリアデザインの方法―「筏下り」を経て「山登り」に至る14章作者: 大久保幸夫出版社/メーカー: 日本経団連出版発売日: 2010/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 53回この商…

尾高煌之助・松島茂・連合総研編『イノヴェーションの創出』

連合総研の薦田隆成所長から、尾高煌之助・松島茂・連合総研編『イノヴェーションの創出』をご恵投いただきました。ありがとうございます。イノヴェーションの創出 --ものづくりを支える人材と組織作者: 尾高煌之助,松島茂,連合総合生活開発研究所出版社/メ…

若手と上司のギャップ

たまには人事管理ネタでも。きのうのエントリを書いていて思い出したのですが、面白い調査結果があるのでご紹介したいと思います。JTBグループの人事コンサルティング会社、株式会社ジェイティービーモチベーションズが今年の1月に実施した「若手社員の成長…

ドリーム・マッチプロジェクト

サクサク書けるのでもうひとつ行こうかな(笑)。次に取り上げるのは5月17日のエントリ、タイトルは「内定率と基礎学力を同時に向上させる方法」です。これはなかなか興味深い内容を含んでいます。 http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/69f8869bcdd1d16c6b536b…

テレワークは普及するか

次は5月13日のエントリを取り上げます。タイトルは「テレワーク普及のためには、人事制度も進化しないと」です。 http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/2baeae78551322d5ea0e0fed8d46644d …確かに、インフラという点では、テレワークはとっくに実現可能な環境に…

年次有給休暇の取得促進策は

ついでに城氏のブログの前後のエントリも読んでみたところ、労働政策について言及したエントリがいくつかありましたので、リスクはありますが(笑)、期待しておられる向きもあるようなので(笑)、これらを材料に少しコメントを試みたいと思います。 まずは…

城繁幸氏の消費税増税論

20日のエントリのコメント欄(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/comment?date=20100520#c)でも書きましたが、エントリの内容に関連して「あなたが間違いを指摘していた城繁幸氏があなたと同様に消費税率の引き上げを提案していますよ」というような意味のこと…

高橋伸夫『組織力−宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ』

「キャリアデザインマガジン」第95号に掲載した書評を転載します。組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ (ちくま新書)作者: 高橋伸夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/05/08メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 199回この商品を含むブログ (14件) を見る …

ワークルールチェッカー

連合は、この2月から「ワークルールチェッカー」という運動を展開しています。「3分間労働条件診断」と銘打たれており、「あなたの働き方が、本来守られなければならない労働のルールに沿っているかどうかをチェックするためのツールです。簡単な質問に答え…

中村圭介『壁を壊す』

「キャリアデザインマガジン」第94号に掲載した書評を転載します。壁を壊す (連合新書―労働組合必携シリーズ)作者: 中村圭介,連合総合生活開発研究所,連合総研=出版社/メーカー: 教育文化協会発売日: 2009/05メディア: 新書購入: 2人 クリック: 21回この商品…

佐藤博樹編『働くことと学ぶこと』

「キャリアデザインマガジン」第94号に掲載した書評を転載します。働くことと学ぶこと―能力開発と人材活用作者: 佐藤博樹出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2010/03/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 54回この商品を含むブログ (5件) を見る 本…

「「社会保障で成長」は誤り」鈴木亘学習院大学教授

日経のつけたと思しき見出しは「負担先送りは不可能 景気対策の効果も疑問」です。まあ、かなりキツい表現なので、これ自体も一部の方を刺激するに十分なのでしょう。 6月に始まる子ども手当の支給や、10年ぶりの診療報酬のプラス改定など、民主党が衆院選…

日経「経済教室」おまけ

一昨日のエントリで、今週月曜日に掲載された鈴木亘学習院大学教授の「経済教室」を少しだけ引用したところ、一部の方をいたく刺激したらしく、あまり紳士的ではない表現で非難するコメントやメールがいくつかきました(笑)。別に橘木先生の所論を全否定し…

長妻厚労相、独法の健康保険料の職員負担引き上げを要請

もうひとつ14日の日経新聞から。長妻厚労相ネタです。 長妻昭厚生労働相は13日、同省が所管する独立行政法人の健康保険組合の保険料率について、事業主である独法と健保の加入者である職員で半分ずつ負担するように各独法に要請した。福祉医療機構や労働者健…

ホンダ・日産が管理職の報酬カット解除

業績回復にメドがたったとのことで、まことにご同慶です。 ホンダは管理職を対象とする報酬カットを6月で解除する。新車販売が激減した2009年2月から月額報酬の5%程度をカットしていたが、業績回復にメドがついたため。日産自動車も同様に5月から解除す…

正規・非正規より女性活用

「若手が説く経済新論」というインタビュー記事に、一橋大学の川口大司先生が登場しておられます。お題は「女性活用で業績高めろ」。「製造業派遣の原則禁止など現政権は正社員を増やす政策に軸足を置く。一橋大学の川口大司准教授は正規、非正規にかかわら…

あれこれ

先週金曜日の日経新聞から、とりあえずツイッターで書いておいたネタをいくつか。

安西愈『管理監督者のための採用から退職までの法律実務〔改定第15版〕』埼玉県経営者協会

安西愈先生から『管理監督者のための採用から退職までの法律実務〔改定第15版〕』をご恵投いただきました。ありがとうございます。 これは埼玉県経営者協会が会員企業向けに発行しているもので、書店では手に入りませんが、埼玉経協に注文すれば一般販売もさ…

「民主党の経済政策どう評価 「安心確保」の財源見えず」橘木俊詔同志社大学教授

さらに続いて、最近の「経済教室」への感想シリーズです。本日は5月12日に掲載された橘木先生の論考で、「増税の手段、消費税で 雇用問題への対処が急務」という見出しがつけられています。 日本では、「教育費は家計が負担し、福祉などセーフティーネット…

日経「経済教室」その3

きのうの続きで、最近の日経「経済教室」への感想をもうひとつ。

日本労働法学会第119回大会

地元・名古屋大学での開催ということもあり、参加してまいりました。春秋2回開催されるにもかかわらず、2007年秋の115回大会以来のごぶさたとなっておりました。 今回は「日本労働法学会創立60周年記念シンポジウム」ということで、韓・台・中の研究者が登…

「深刻化する雇用の二極化 「有期契約」長期化で埋めよ」鶴光太郎経済産業研究所上席研究員

続いて、5月11日に掲載された鶴光太郎先生の論考で、日経のつけた(と思しき)見出しは「処遇への配慮が重要 労働者にインセンティブ」です。 …残業減や一時休業で対応する企業の割合がかなり高く、労働時間による調整の度合いが大きかった…正規労働者の減少…

「社会的弱者に雇用の場を」中島隆信慶応義塾大学教授

5月10日には、「社会的弱者」と雇用に関する中島隆信先生の論考が掲載されています。見出しには「「比較優位」の仕事探せ 社会全体にメリット」とあります。現在、労働政策審議会障害者雇用分科会において国連障害者権利条約の批准に向けた議論が進んでいま…

日経「経済教室」その2

先週の続きで、最近の日経「経済教室」への感想を書いていきます。

高橋伸夫『組織力−宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ』

高橋伸夫先生から、『組織力−宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ』ちくま新書をご恵投いただきました。ありがとうございます。組織力 宿す、紡ぐ、磨く、繋ぐ (ちくま新書)作者: 高橋伸夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/05/08メディア: 単行本購入: 11人 クリッ…

労政時報5月14日号

「"人事のプロ"が薦める15冊」という企画特集に寄稿しております。15冊とありますが、複数冊推している人もいるため、寄稿しているのは8人です。 https://www.rosei.jp/contents/detail/25768 私がご紹介したのは飯田経夫(1880)『「豊かさ」とは何か』講談社…