2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大卒採用最後のチャンス

今朝の日経新聞の「振興・中小企業」面の「みちしるべ」というインタビューのコラムに、リョーワ社長の田中裕弓氏が登場しておられます。 同社のホームページなどによると、同社は福岡県京都郡苅田町所在で従業員は25人と、まさに「地方の中小企業」という感…

「産政研フォーラム」85号

中部産業・労働政策研究会というローカルのシンクタンクの機関誌「産政研フォーラム」(季刊)の最新号(2010年春号、通巻85号)の特集「新たな進路」に、「日本的雇用慣行のバージョンアップ」というエッセイを寄稿しました。 特集ではhamachan先生ことJILP…

「夢と希望」か、「悪夢と絶望」か…

作家の村上龍氏が主宰するメールマガジン「JMM」の「『13歳の進路』特別号」が配信されてきました。村上氏の新著『13歳の進路 村上龍がこどもたちに送る、夢と希望の進路ガイド』の宣伝らしく、同著の「はじめに」の一部と目次とが掲載されています。 挿…

大臣遅刻で官僚更迭?

YOMIURI ONLINEから。 原口総務相が、総務省で国会との連絡・調整を担う原口亮介官房総務課長について、就任からわずか約8か月で情報通信国際戦略局参事官に異動させる人事が波紋を呼んでいる。 異動は4月1日付で、対象となった原口課長ら4人はいずれも…

キャバクラユニオン、デモで気勢

一般紙でも報じられていましたが、ここはスポーツ紙から。 キャバクラ嬢らによって結成された労働組合「キャバクラユニオン」が26日夜、日本一の歓楽街である東京・歌舞伎町周辺でデモ行進を行った。 組合員ら約150人が参加。トラックに積んだスピーカ…

これも非正規労働問題だった

農薬入り餃子事件の容疑者がつかまったそうですが、犯行動機として待遇への不満を述べているのだとか。 中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、拘束された製造元の天洋食品(中国河北省石家荘市)の元臨時工、呂月庭容疑者(36)が、27日までの中国警察当局の調べに…

現場からみた労働政策(8)派遣規制ふたたび

労基旬報誌に掲載したエッセイを転載します。 さる10月7日、厚生労働大臣から労働政策審議会に対して今後の労働者派遣制度のあり方について諮問がありました。政権交代後初の諮問で、議論の行方が注目されるところです。 その文面をみると「…貴会における調…

恒例の(笑)春闘社説読み較べ その2

きのうの続きです。まず読売から。内容とは関係ありませんが文章・段落が短いという印象です。 定期昇給の維持が大勢を占めた。デフレ不況から抜け切れない中で、労使双方が受け入れ可能な着地点なのだろう。 自動車や電機など金属産業大手の経営側が、一斉…

富士通、「最大の実力者」秋草直之取締役らの退任決める

asahi.comから。 富士通は24日の取締役会で、秋草直之取締役相談役(71)ら6人の取締役が、6月下旬の株主総会で退任する人事を決めた。4月1日に山本正已副社長が社長に昇格するのに伴い、経営陣を刷新する。野副州旦(のぞえ・くにあき)前社長が辞…

恒例の(笑)春闘社説読み較べ その1

本年の春季労使交渉も各産業・企業で概ね円満な解決がはかられているようでまことにご同慶ですが、マスコミ各社の評価はどうでしょうか。ということで、少し遅くなりましたが毎年恒例の社説読み較べです。 まずは日経から。 春の賃金交渉は17日、自動車、電…

労働政策を考える(13)公開会社法

「賃金事情」2581号(2010年3月5日号)に寄稿したエッセイを転載します。 http://www.e-sanro.net/sri/books/chinginjijyou/a_contents/a_2010_03_05_H1.pdf 「2月5日に開催された法制審議会では諮問は行われず」と書いたのですが、校了後の2月24日に開催さ…

事前面接は解禁が望ましい

きのうのエントリの趣旨は三者構成原則についての話だったのですが、TTさんから派遣労働者の事前面接についてコメントがつきましたので、それについても少し書いてみたいと思います。 まず、「派遣の制度趣旨から言って、個別労働者の選別に直決(ママ)する…

派遣法、結局修正

社民、国民新両党が一段の規制強化を求めていた派遣法改正の原案ですが、結局事前面接の部分解禁を見送ることとなったようです。 政府は17日朝の基本政策閣僚委員会で、今国会に提出予定の労働者派遣法改正案について、派遣先企業が派遣社員を選別する「事前…

集中回答日

金属労協の統一回答指定日ということで、各社の回答が出揃いました。いずれ例によって(笑)社説の読み較べなどやってみたいと思いますが、とりあえず簡単な感想を。 2010年春の賃金労使交渉は17日、自動車や電機、鉄鋼など主要業種の経営側が賃上げ額と年間…

根本病by勝間和代氏

私はこのところ、玄田有史先生のこの言葉が気に入って、というか共感して、あちこちで引用しています(たとえばhttp://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/dl/s0127-12b.pdfとか)。 「根本的」という言葉が好きになれない。『○○に根本的な問題がある。小手先の…

ベーシック・インカムへの違和感

今朝の日経新聞の連載記事「インタビュー領空侵犯」で、経済評論家の山崎元氏がベーシック・インカム(BI)の導入を主張しておられます。 「例えば1人月5万円を配ると、家族4人なら月20万円。なんとか暮らせます。生活保護や年金、失業給付などはBIに一…

選択的夫婦別姓制度、紛糾

選択的夫婦別姓制度を含む民法改正案には国民新党の亀井代表が強硬に反対していますが、民主党内でも対応をめぐって意見が分かれているようです。msn産経ニュースから。 民主党は11日、選択的夫婦別姓を導入するための民法改正案について論議する議員政策…

RIETI政策シンポジウム「雇用・労働システムの再構築:創造と活力溢れる日本を目指して」

標題のシンポジウムのパネルディスカッションに出講することになりました。 日時:2010年4月13日(火) 13:00-18:10 会場:東海大学校友会館 阿蘇・東海の間(東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル35階) 詳細はこちらになります。 http://www.rieti.go.jp/jp…

休暇分散化 連合の見解

引っ張りますが(笑)、8日に開催された休暇分散化ワーキングチームの資料が観光庁のサイトに掲載され、その中に連合の見解もありました。 1.「年次有給休暇取得」について(1)日本の労働者の年次有給休暇取得率は47.4%(2008 年)と、フランスやドイツ…

休暇分散化、各紙の反応

金曜日のエントリのフォローです。なかなか大胆な提案だけあって、新聞各社が社説でとりあげています。まずは日経新聞から。 政府の観光立国推進本部が全国を5つの地域に分け、日程をずらした大型連休を春と秋に設ける試案をまとめた。渋滞や混雑を緩和し旅…

違和感

日曜日の日経読書欄の連載コラム「今を読み解く」で、同志社大学教授の太田肇氏が就職活動を取り上げておられるのですが、どうも違和感が…。紹介されている本をすべて読んだわけではないので、私に誤解があるのかも知れませんが。 たとえばこんな文言がある…

休暇の分散化

国土交通省の観光立国推進本部休暇分散化ワーキングチームが、春と秋に地域別に分散した連休(週末とあわせて5連休)を設定することを提案したそうです。今朝の日経新聞から。 政府の観光立国推進本部(本部長・前原誠司国土交通相)は3日の作業部会で、春…

平成21年度第2回雇用政策研究会議事録

http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100204、http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20100208などでご紹介した第2回雇用政策研究会の議事録が、厚生労働省のホームページに掲載されました。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/01/txt/s0127-17.txt なにせ長文ですし…

3閣僚遅刻「事務方のミス」 首相が官僚に責任転嫁

きのうのネタのフォローです。これはここまでくると完全に人事管理の問題という感じです。 2010年度予算案参院審議の初日である3日、原口一博総務相ら3閣僚が参院予算委員会に遅刻した。国会審議への閣僚の遅刻は極めて異例で、事務局も「過去に例があるか…

課題はグローバル人材育成

丸尾先生のコラムからの連想で取り上げますが、日経ビジネスオンラインの「野々村人事部長3 人事部長が集まる会議室」という記事からのネタです。作者は「野々村人事部長、永禮弘之、瀬川明秀」となっていますが、この「野々村人事部長」という人は「中堅の…

異常と正常

今日アップされた、日経ビズプラスで連載されている経営法曹の丸尾拓養先生のコラムから備忘的に転載しておきます。お題は「労使関係の基盤となるもの」。 使用者と労働者とを対立構造で見ることは理解を容易にする手法です。しかしながら、現場においては、…

3閣僚遅刻

お断りしておきますがいきなりネタです。NIKKEI NETから。 3日午前の参院予算委員会で開会が当初予定の8時50分から約15分遅れた。前原誠司国土交通相、仙谷由人国家戦略相、原口一博総務相が遅刻したためで、3閣僚と平野博文官房長官は委員会冒頭に陳謝し…

シンポジウム「人材ビジネス研究のこれから:6年間を振り返って」

佐藤博樹先生がコーディネーター、玄田有史・守島基博・山川隆一各先生がパネリストという豪華な顔ぶれで、加えて佐野嘉秀先生が研究全体のコメンテーターとして参加されました。 テーマは人材ビジネス研究の今後の課題、ということで、まずは守島先生が人事…

松浦民恵「派遣営業職の現状と課題」

海外ではフリーの営業職というのもそれほど珍しくはないらしいですが、わが国でそれに近い存在というと派遣営業職ということになるのでしょうか。大規模インターネットモニター会社を利用してもそのサンプルはきわめて少なく、この分析では91人が対象になっ…