2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今年の最賃

今日から2009年度の最低賃金改定に向けた中央最低賃金審議会の審議が始まるということで、日経新聞が記事にしています。 2009年度の最低賃金の改定論議が30日スタートする。全国平均で7年連続の上昇となるかどうかが焦点で、7月中の合意に向けた調整が活発…

名物市長、労組事務所の立ち退きを迫るが…

少し古いネタなのですが、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長といえばその極端な議会・市役所との対決姿勢やエキセントリックな(悪いという意味ではない)言動で広く知られる名物市長で、市制刷新を訴えて市議会議員から市長に当選後、市職員の給与や年収、退…

悪化する欧州の雇用失業情勢

一昨日のエントリとの関連で、きのうの日経新聞から。 欧州経済が雇用収縮の局面に入っている。4月の欧州連合(EU)加盟27カ国の失業者数は前年同月比で約3割増えた。失業率も10%の大台が視野に入る。期間工や契約社員など「有期雇用」が急減し、ワ…

連合総研「イニシアチヴ2009研究委員会」ディスカッション・ペーパー

連合総研の「イニシアチヴ2009研究委員会」のシンポジウムで配布されたディスカッション・ペーパーが、連合総研のサイトで公開されました。 http://rengo-soken.or.jp/report_db/pub/detail.php?uid=200 一番最後に、私も人事労務管理の視点から一文寄せてい…

スウェーデン・モデルの限界

6月15日のエントリで取り上げた連合総研の機関誌「DIO」6月1日号に、連合総研の「第3回雇用ニューディール研究委員会」のレポートが掲載されており、北海道大学大学院法学研究科教授の宮本太郎氏によるスウェーデンの雇用失業情勢に関する報告の要旨が掲…

新しい腰掛け

きのうのエントリを書いていて拾ったネタです。「AERA」6月22日号から、「新しい腰掛け?育休KY社員」という辛辣な標題がついていて、小林明子の署名があります。 まだ陽も高い午後3時半。3人のママ社員たちが3分差で姿を消していく。 大手メーカーに勤め…

野村證券の特定社員制度

きのうの読売新聞に、野村證券が成果主義を徹底した新しい報酬制度を導入すると書かれていました。記事にはありませんが「特定社員制度」という名称のようです。 野村証券は7月から、社員個人の業績を報酬に連動させる新たな報酬制度を導入する。 成果主義…

育休主夫のために本当に必要なこと

一昨日のエントリとの関連で、日経ビジネスオンラインに今日掲載された記事をご紹介したいと思います。お題は「父の日、「オトコの育児」を考えてみませんか−“育休主夫”になって働き方を変えた父親」です。 もうすぐ父の日。子育てを楽しむ若い父親が増えて…

うざい思いをせずにすむには

池田信夫先生が、ご自身のブログの一昨日のエントリ(http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/2c785fdf87ab3e093029e0601e363952)でまた解雇規制を取り上げられています。 「解雇自由」の定義をめぐってつまらない議論が繰り返されるのもうざいので、ここでま…

育児休業で降格

読売新聞ニュース(YOMIURI ON LINE)から。 ゲームソフト制作会社「コナミデジタルエンタテインメント」(東京)の社員関口陽子さん(36)が、「育児休業から復帰したら、不当に降格・減給された」として、同社を相手取り、育休前の処遇が受けられる地位…

東京大学社会科学研究所「生涯成長型システムプロジェクト」雇用システムワークショップ

…というものに出講させていただくことになりました。 第4回 雇用システムワークショップ日時: 7月9日(木)13:00〜17:30場所: 東京大学社会科学研究所 赤門総合研究棟5階 センター会議室(549)テーマ1:「なぜ有期契約なのか?:安定雇用への道筋」(…

武石恵美子編『女性の働きかた』

女性の働きかた (叢書・働くということ)作者: 武石恵美子出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2009/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る橘木俊詔・佐藤博樹監修の「叢書・働くということ」全8巻シリーズの…

定年制禁止=随意的雇用ではない

連合総研から、機関誌「DIO」の6月号が送られてきました。連合総研のサイトでも全文が読めるようです。 http://rengo-soken.or.jp/dio/pdf/dio239.pdf その中に、私が書いた文章に言及されている部分があるので、ひとこと。 この号の特集は「『労働法改…

その2(笑)

こういうのにマジレス?するのもどうなのかなぁとも思いますが、ブログが滞り気味なので、今日も城繁幸氏のブログから。いやはや、ネタの提供ありがとうございます。 城氏はご自身のブログの本日のエントリ(http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/6f5d0b25365a8…

イカサマ師ブログ(笑)

城繁幸氏のブログがあるというので、見てみたのですが…。 http://blog.goo.ne.jp/jyoshige なんか、すごいですね。前々からそうではないかと思っていたのですが、城氏のビジネスモデルは佐高信氏とかと同じで、事実であるかとか理屈が合っているかとかいうこ…

現場からみた労働政策(2)ホワイトカラー・エグゼンプションを忘れず

「労基旬報」紙に連載しているコラム「現場からみた労働政策」の第2回です。 http://www.jade.dti.ne.jp/~roki/ 久々に、世間の一部で非常に受けの悪い(笑)このネタです。 ホワイトカラー・エグゼンプションを忘れずに 昨年(2008年)12月5日、労働基準法…

パート労働者「不足」に転じる

今朝の日経新聞から。「パート労働者「不足」に転じる」との見出しがあります。 厚生労働省は8日、5月の労働経済動向調査を発表した。パート労働者が「不足」と答えた事業所の割合から「過剰」と答えた事業所の割合を差し引いた過不足判断DIが全産業で1…

都道府県の大卒採用、来春18%増

土曜日の日経朝刊の1面に出ていました。 都道府県の2010年春の大卒採用計画数は、09年春の実績に比べて18%増える。団塊世代の定年退職者の補充に加え、地域の雇用対策として採用を増やす動きが広がっている。景気の冷え込みで民間企業が大幅に採用…

労働政策を考える(3)労基法改正の効果は

「賃金事情」2561号(2009年4月5日号)に寄稿したエッセイを転載します。 「労基法改正の効果は」 昨年(2008年)12月5日、労働基準法改正法案が一部修正のうえ可決成立しました。来年(2010年)4月からの施行とされており、現在、省令・告示の検討が進んで…

労働講座「労基署調査の対応と景気低迷期の人件費対策実務」

宣伝する気はないんでリンクは貼りません(主催者名も書きません。ルール違反かもしれませんがご容赦を)が、こんなセミナーを見つけました。 「労基署調査の対応と景気低迷期の人件費対策実務−不払残業の遡及支払いの対応とこれからの人件費対策」 近年、労…

フェファー、サットン『事実に基づいた経営』

「キャリアデザインマガジン」第86号のために書いた書評を転載します。事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか?作者: ジェフリーフェファー,ロバート・I.サットン,Jeffrey Pfeffer,Robert I. Sutton,清水勝彦出版社/メーカー: 東洋経済新報社発…

小池和男『日本産業社会の「神話」』

「キャリアデザインマガジン」86号に掲載した書評を転載します。 それにしても、この「売らんかな」の副題、なんとかならないものでしょうか。たしかに小池先生は日本人の自己評価を、自分の良さに気づかない、他国と比較して卑下する、といった趣旨で「自虐…

ついでに

はてなキーワードのほうもなかなか笑えます。 御用組合 労使協調を重視する労働組合 組合が複数ある企業の場合、闘争的な労組の組合員が協調的な組合を揶揄する場合に多用される。 (http://d.hatena.ne.jp/keyword/%b8%e6%cd%d1%c1%c8%b9%e7) 一行目はとも…

Wikipediaにおける御用組合

池田先生がWikipediaを引用されたので、私もWikipediaの「御用組合」の項目を閲覧してみたところ、こんな説明がされていてちょっとびっくり。 概要 本来、被用者(労働者)によって組織されている労働組合は、労働組合法によって雇用者(使用者)側の直接の…

池田信夫先生の御用組合

ものは言ってみるものだなぁ、と申しましょうか。28日のエントリで「コメント欄で引き合いに出されていたらご教示ください、と書いたところ、さっそく貴重な情報が寄せられました。ありがとうございます。 なんと、あの池田信夫先生が、先生のブログのコメン…