2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

厚生労働省の組織

日経新聞で「ザ・厚労省」という連載特集記事が進行していますが、3月28日には有識者のコメント特集が掲載されていました。きょうはその中から「雇用」に関する意見を取り上げてみたいと思います。各界の論者が、「厚生労働省という組織の問題点」にポイント…

同感

最後は今日の朝刊の「月曜経済観測」(インタビュー記事の連載コラム)です。第一生命会長の森田富治郎氏が登場していろいろ言っておられますが、この部分に注目しました。 ――では日本が成長力を取り戻すにはどんな少子化対策が必要ですか。 「やはり減税や…

年次有給休暇の買い上げ

次は土曜日の朝刊です。記事の本筋とは関係ないネタなのですが… 欧州の自動車業界でワークシェアリング(仕事の分かち合い)の動きが加速してきた。各社は昇給停止や時短勤務拡大に踏み切る一方、現状の雇用は極力維持する方針。スウェーデンのボルボ・カー…

派遣会社の資産規制

まず先週金曜日の記事から。 厚生労働省は二十六日、派遣企業の許可制度を見直すことを決めた。資産から負債を引いた額が二千万円以上ないと、派遣業を許可しないようにする。これまでは一千万円以上あれば参入できた。派遣労働者を安易に解雇する例が多いた…

いろいろ

最近の日経新聞の報道からいくつか。

非正規の雇用を維持する企業に助成金

きのうの日経から。先日のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20090325#p1)で「あまり期待できないのでは」なんて書いたとたん、労働政策審議会に出てきてしまいました(笑)。 まず1面の記事。 厚生労働省は二十五日に開催した労働政策審議会(厚労…

採用内定者に転籍同意を要請

一昨日の東京新聞から。なんか国会でも取り上げられたとか。 技術者の人材派遣大手「シーテック」(東京都港区)が、来月一日に入社する新卒内定者二百五十人に、関連会社へ転籍する同意書の提出を求めていたことが、二十三日分かった。待遇の低い関連会社に…

転倒社説

さて、政労使合意については、毎日が面白い社説を書いているのであわせて紹介したいと思います。題して「政労使雇用対策 「名ばかり合意」にはするな」。 政府と労使代表は23日「雇用安定・創出の実現に向けた合意」をまとめた。雇用対策がズラリと並ぶ政…

政労使合意の不評ぶり

せっかく雇用安定・創出の実現に向けた政労使合意が出来上がりましたが、日経新聞には不評のようです。きのうの社説では「本気度が伝わらない」との懸念が示されました。 政府、日本経団連、連合の政労使三者は雇用の安定・創出のための取り組みで合意した。…

従業員と株主「痛み分け」

…という記事が、今朝の日経に載っていました。 企業業績の悪化で、株主や従業員などステークホルダー(利害関係者)への利益配分を見直す動きが加速している。二〇〇九年春の賃金交渉では大手電機が相次ぎ従業員の定期昇給(定昇)の一時凍結を表明、期末配…

新聞各紙 春闘社説読み較べ

今年の春季労使交渉もこの18日、金属労協各社の回答が示され、ヤマ場を越えたようです。経済情勢を反映してか厳しい内容のものが多く、また定昇の回答があった企業でもその実施延期が逆提案されるといったケースも見られます。各社とも困難な交渉であったも…

建前にこだわりすぎると

このところ池田信夫先生を中心に経済学者のネタが多いので、バランスをとるために(?)今日は法学者のネタを取り上げてみたいと思います。ご登場願うのは早稲田大学教授の島田陽一先生ですが、島田先生というよりは労働法学者の言説の一つの典型としてのご…

ノンワーキング・リッチはどこにいる?

このところ池田信夫先生の主張をネタにすることが多いのですが、きのうのエントリを書いていてあらためて感じたことがあります。前々から池田先生は中高年正社員に手厳しく、きのう取り上げた主張でも「社内失業している中高年社員」とか「中高年の正社員が…

大切な指摘も多い

先日来、池田信夫先生のブログをとりあげて、意見の異なるところを書いていますが、なんと池田先生に完全同意しないというだけでネット上の一部では左翼扱いされているようです(笑)。「保守おやじ」を標榜する私としてはまことに不本意ですが(笑)、以前…

池田信夫先生による英Economist誌記事のご紹介

池田信夫先生のブログの週末のエントリで、英Economist誌に掲載された雇用問題の特集記事が紹介されていました。 各国の雇用政策は、失業率にしばしば悪い影響を与えてきた。1970年代の石油危機以降、欧州諸国は解雇規制を強めて労働市場を硬直化した結果、…

連合総研シンポジウム「労働法改革のグランドデザイン」

連合総研の「イニシアチブ2009研究委員会」の成果に基づくシンポジウムが4月22日に都内で開催されます。私もメンバーとして参画しました。どう考えても意見の合うわけがない(笑)私をメンバーにお招きいただいたことについては、連合総研の懐の深さ、広さに…

我が身を省みれば

きのうの「管理職者が陥りがちな思い違い」ですが、きのうコメントした「4」に限らず面白いものがあるので、もう一日使わせていただいて(笑)、多分に自戒の念もこめながら一言ずつコメントしていきたいと思います。 (解雇されずに)仕事があるだけ運がい…

無休の休日その後

やはり「無給の休日」だったとのことで、今朝の日経新聞に訂正記事が出ていました。経団連から抗議があったのだろうか(笑)

陥りがちな思い違い

きょうもまた政策ネタではありません(笑)。アイティメディア株式会社が運営するウェブサイト「Biz.ID」のニュース記事で、人材派遣企業ロバート・ハーフ・ジャパンがこの5日に発表した「管理職者が陥りがちな思い違い」に対する10の見解を紹介しています…

無休の休日

別のネタです。今朝の日経新聞朝刊「ワークシェア手探り」という解説記事なのですが、…。 三日午後、厚生労働省十階の大臣室。日本経団連の中村芳夫事務総長と連合の古賀伸明事務局長は舛添要一厚生労働相を訪れ、政府を交えた三者協議を要請した。舛添氏は…

15歳で稼げるか?

もうひとつ面白かったのが、「15歳のときに一人でできると思うこと」の国際比較調査で、出所は「家庭教育に関する国際比較調査報告書」独立行政法人国立女性教育会館(2005)、調査対象は日本、韓国、タイ、アメリカ、フランス、スウェーデンの0〜12歳まで…

子育てのストレス

まず「子育てのストレス」です。出所は「第1回妊娠出産子育て基本調査報告書」Benesse次世代育成研究所(2007)、調査対象は第1子を持つ、または妊娠中の妻・夫 4,479名ということですので、調査自体は最新というわけではありません。「育児期の妻・夫に、…

調査データクリップ!子どもと教育

今日も企業系の調査の話題です。ベネッセのシンクタンク、Benesse教育研究開発センターのサイトに、「Benesse教育研究開発センターが選ぶ「調査データクリップ!子どもと教育」」というコーナーがあり、月1回くらいのペースで新しいデータの紹介が追加され…

朝の缶コーヒー

政策ネタが続いていますので、たまには毛色の違うものを。 缶コーヒー「WONDA」を展開するアサヒ飲料が、「現代ビジネスマン朝の生活実態調査」という調査を実施しています。今年が2回めで、調査方法はインターネット調査、調査対象は札幌、仙台、東京…

経済財政諮問会議の集中審議

きのう取り上げた経済財政諮問会議の集中審議ですが、労働関係の内容もいくつか含まれています。せっかくですから、用語(用字)だけではなく、中身もみておきたいと思います。 まず、「健康長寿」の民間議員ペーパーをみると、論点が二つあり、一つが「地域…

「人『財』力」って、なんとかならないものか。

きのうの日経新聞によると、一昨日開催された経済財政諮問会議で、「人材育成」を重点プロジェクトに含む経済成長戦略の集中審議が行われたそうです。 政府の経済財政諮問会議は三日の会合で、月内にまとめる経済成長戦略の集中審議を始めた。初回の議題は「…

政労使三者による緊急の雇用対策協議

きのうの朝刊で報じられた政労使三者による緊急の雇用対策協議ですが、今朝の日経で詳報されていました。 政府、日本経団連、連合は三日、政労使三者による緊急の雇用対策協議を三月中に開くことで合意した。経団連と連合の要望を踏まえ、雇用調整助成金の支…

年金機構の不人気ぶり

週末の日経新聞から。 年金記録問題などの不祥事を受け今年末に解体される社会保険庁が、後継組織への採用募集を二月に締め切ったところ、約七百人しかない厚生労働省への残留枠に職員一万人近くが殺到したことがわかった。社保庁の職員は全部で約一万三千人…

5号館

しょうもないネタですみません(笑)厚生労働省ホームページの記事によれば、5号館にゲートが設置されるとか。 中央合同庁舎第5号館では、入退館ゲートを設置し、平成21年3月4日(水)から試行運用を開始いたします。 入館者は、原則、受付で「一時通…

ティン・パラシュート

解雇権濫用法理に関連して、lenzabileさんから買収防衛策との関係で興味深いトラックバックをいただきました(コメントも頂戴しておりました。ご回答が遅くなり申し訳ありません)。ここで回答させていただきます。 まず、引用します。 …買収防衛策を積極的…