2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ホワイトカラー・エグゼンプションに職務記述書は必要か

Q.個人の担当業務が不明確で、チームで仕事を行うことが多い日本企業では、労働者が労働時間について裁量を持つことは難しく、ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)はなじまないのではないでしょうか。 これもよく呈される疑問で、柳沢厚労相も「対象…

裁量労働制があればホワイトカラー・エグゼンプションは不要か

Q.フレックスタイム制や裁量労働制があるので、あえて新たにホワイトカラー・エグゼンプション(WE)を導入する必要はないと思うのですが。 これは、議論の終盤で連合がしきりに強調していた点です。たとえば、昨年6月15日の第9回中執で確認された「労…

ホワイトカラー・エグゼンプションFAQ再開

またしてもブログがたまってしまったので(笑)、中断していた「ホワイトカラー・エグゼンプションFAQ」シリーズを再開して、1日1問ペースでキャッチアップしていこうと思います(笑)。

経済論壇からby大竹文雄先生(2)

きのうの続きです。 国際基督教大学教授の八代尚宏氏と独協大学教授の森永卓郎氏の対談(文藝春秋4月号)からは、格差社会に対する対極的考え方と両者の意外な一致点が読みとれる。八代氏は格差問題で深刻なのは若年層の非正規労働の増加に伴う所得格差で、…

経済論壇からby大竹文雄先生(1)

日曜日の日経新聞の連載「経済論壇から」、25日は阪大の大竹文雄先生が登場しておられます。大竹先生の執筆はこれが最終回のようで、残念です。今回のお題は「格差に影落とす「国際化」」というもので、なかなか興味深い論説が紹介されていますので、若干の…

請負労働者の直接雇用化

きのうの読売新聞に、キヤノンが「偽装請負」との批判を受けていた製造部門の請負労働者を直接雇用に切り替えていくという記事が掲載されていました。 キヤノンは2007、08年度の2年間に、国内のグループ19社の製造部門で働く計3500人の派遣社員…

ドラフト制度

西武球団のスカウトがアマチュア選手(の家族)に現金を渡していたことが発覚し、「不正の温床である希望入団枠を廃止すべき」との世論が高まっています。これに対し、プロ野球機構の根来コミッショナー代行の「今年は昨年同様、来年撤廃」との意向で結論が…

「粘土層」を大切にしよう

たまには(笑)人事管理ネタです。18日の日経新聞書評欄で、編集委員の塩田宏之氏が『シャドーワーク』という本を紹介していました。 本書で言う「シャドーワーク」とは、会社員が社内外で自主的、非公式に取り組む勉強や活動を指す。目的は会社への貢献だが…

日記

こんなことが起こっていたとは。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20070321 この人、ここにも来たことあるなぁ。遊んであげなかったと思うけど。。。 (3月29日追記)公平のため書いておきますが、格別の迷惑も蒙らなかったと思います。

増加する資本家への配分

きのうの日経新聞で報じられていました。 上場企業が株主への利益配分を強化している。配当金と一株利益の増加につながる自社株買いを合計した金額は、二〇〇六年度に十三兆三千億円程度と前年度比二三%増え過去最高となる見通しだ。企業収益の拡大が続くな…

日記

ようやく追いつきました(笑) 昔のエントリにスパムコメント、スパムTBがいくつかつきました。ロボットでやってるんでしょうが、迷惑な。

新卒採用ヒートアップ

日曜日の日経新聞に、同社が実施した新卒採用計画調査の結果が報じられていました。 日本経済新聞社がまとめた二〇〇八年度の採用調査では、自動車や電機をはじめとする主力製造業が前年度を上回る採用を計画し全体をけん引している。特に国際的な開発競争や…

やはり流れができた

一昨日の金属労協各社に続き、昨日は電力・通信・私鉄などで回答が提示されました。 二〇〇七年春の賃金労使交渉で東京電力やNTTなどは十五日、経営側が八年ぶりに賃金改善に応じる回答を組合側に提示し、妥結した。東海旅客鉄道(JR東海)も六年ぶりに…

ホリエモンに実刑

たしかに「ライブドア・ショック」の影響は大きかったですし、世論の関心も高いものがありましたし、全面否定の姿勢が判事の心証を悪くしたという面もあるでしょう。それにしても、他にも悪質な粉飾決算事件は多々あるわけですし、それらとの均衡を考えると…

経団連が外国人労働者に関して提言を発表

経団連が外国人労働者受け入れについての提言をまとめたそうです。この問題に関しては、経団連は2004年にかなりまとまった提言を出しています。今回の提言は経団連のホームページにはまだ掲載されていませんが、報道を見るかぎりでは大きな変更はなく、昨今…

金属労協各社に一斉回答

昨日、金属労協大手各社で春季労使交渉の回答が一斉に示されました。大勢としては好調な業績を背景に、賞与を中心に高額な回答が示されたようです。注目すべきポイントはいくつもありそうですが、まずは連合の高木会長の記者会見での発言からみてみましょう…

賃上げは手当で

昨日の夕刊から。松下電器は、今次春季労使交渉での賃上げ回答を、全額子どもへの手当に配分することに決めたそうです。 松下電器産業は十三日、今春の賃金労使交渉で回答する見通しとなった月額千円の賃上げを全額、子供のいる従業員に手当として配分する方…

覚え書き

米国で、企業経営者(一部でしょうが)の高額報酬に対して批判の声があがっているようです。 米国で企業の役員報酬への監視の目が厳しくなっている。議会下院が役員報酬を株主総会の承認事項とする法案を審議しているほか、年金基金など機関投資家も独自に企…

初任給は満額回答

昨日の日経新聞によると、電機各社は初任給を1500円引き上げるそうです。 日立製作所や松下電器産業、東芝など電機大手は今年四月に入社する大卒社員の初任給を月額千五百円引き上げて二十万三千五百円とする方針を固めた。初任給を上げるのは二年連続で、昨…

キャリア辞典「ワーク・ライフ・バランス(6)」

「キャリアデザインマガジン」の「キャリア辞典」、ワーク・ライフ・バランスの6回めです。案の定長期連載?になっていますが、もう1回くらいいけそうです(笑)

辻太一郎『採用力のある面接―ダメな面接官は学生を逃がす』

採用力のある面接―ダメな面接官は学生を逃がす (生活人新書)作者: 辻太一朗出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/02メディア: 新書購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (6件) を見るキャリアデザインマガジンのために書いた書評を転載し…

曙ブレーキの育児支援

曙ブレーキは自動車ブレーキ最大手で、主力事業所は埼玉県羽生市にあります。筆頭株主はトヨタ自動車(15,495千株)ですが二番手はロバート・ボッシュ・コーポレーション(12,597千株)で、販売依存率は日産自動車が最大で12%という面白い会社です。1929年…

八つ当たり

昨日の日経新聞1面のコラム「春秋」で面白い話題が取り上げられていました。 ここでクイズを一つ。以下に挙げる職業の共通項は何でしょう。美容師、ピアニスト、自転車によるお届け屋、新米コック、建築家、照明デザイナー、広告代理店社員、パイロット、検…

連合の決起集会

連合がこの週末に中央総決起集会を開催したそうです。このほか、各地方連合でもそれぞれ決起集会が行われているようです。 連合は3日、東京・渋谷区の代々木公園で、春闘の中央総決起集会を開いた。連合は「昨年を上回る賃金改善」を目指しており、高木剛会…

回復する正社員雇用

土曜日の日経新聞の1面トップで報じられていました。 企業の正社員雇用回復が鮮明になってきた。総務省が二日発表した二〇〇六年の労働力調査では、正社員数が前年比三十七万人増の三千四百十一万人と、〇二年の調査開始以来初の増加に転じた。企業は景気回…

パート労働者への厚生年金拡大

ちょっと古いのですが、連合の高木会長が、2月8日に開催された「社会保障審議会年金部会パート労働者の厚生年金適用に関するワーキンググループ」で、参考人としてパート労働者への適用を訴えたとのことで、概要が連合のホームページに掲載されています。…

民主党、最低賃金1,000円を主張

民主党が「格差是正緊急措置法案」なるものをまとめ、国会に提出するそうです。その目玉は「最低賃金を1,000円に引き上げる」ことなのだとか。 民主党は二十七日、今国会の争点に掲げる格差問題を巡り、最低賃金を全国平均で時給千円に引き上げることを柱と…