2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

4421人の大量処分

きのうのエントリとの関連で、やはり世間を騒がせている岐阜県の裏金問題で、県は職員(知事部局+教育委員会)の実に57%にのぼる4421人の処分を発表しました。 そのうち、懲戒免職は4人で、ほかに諭旨免職も何人かいるようですが、あれだけの事件で、4千…

飲酒運転に厳罰

福岡市職員の飲酒運転死亡事故をうけて、全国の自治体で事故の有無にかかわらず飲酒運転を原則懲戒免職処分とするという厳罰化が進められています。なかには、同乗者も同罪として懲戒免職するという自治体も現れています。 長崎県の金子原二郎知事は26日の県…

人口減少下における雇用対策

労働政策審議会職業安定分科会雇用対策基本問題部会というとても長い名前の会合が開かれ、「人口減少下における雇用対策の検討について」議論が行われました。 具体的にはなにかというと、事務局から提出された「雇用対策法等の見直しに係る検討課題について…

論功行賞は悪いのか

安倍新政権の組閣人事について、一部からあれこれ批判が出ているようです。 安倍流人事に対し、森喜朗元首相は「友人や付き合っていた人をどんどん登用した」と皮肉を交えつつも、「挙党態勢はきちんとできている」と合格点を与えた。参院枠の扱いで首相と神…

「即戦力」が足りないってさ

今朝の日経新聞1面の「雇用最前線」というコラムで、ソフト技術者、介護士、薬剤師、マネー営業職などの「即戦力」人材が不足していると紹介されていました。 それぞれ解決策は違うでしょう。薬剤師に関しては、国家試験合格者を増やして有資格者の供給を増…

長寿企業に学ぶ

一昨日(20日)の日経新聞「経済教室」に、舩橋晴雄一橋大客員教授の「経営理念 長寿企業に学べ」との論考が掲載されています。略歴によれば「専門は企業倫理」とのことですが、この人はたしか元国交省のキャリア官僚で、建設業界が談合まみれだった時期の建…

「第二新卒」の転職支援

今朝の日経新聞は、一面トップで人材各社が「第二新卒」の転職支援ビジネスを拡大していると報じていました。「短期間で退職した点を否定的にとらえる声もあるが、基礎的な研修を済ませている利点もあり活用する企業は増えている。企業の採用数拡大で転職し…

労組活動にポイント制

今朝の日経新聞から。労組もたいへんなようで…。 …基幹労連は活動に多く参加すると海外視察の参加費が割り引かれるなどの特典がもらえる”ポイント制”の導入を7日、定期大会で提案した。 基幹労連の集会などに参加すると組合ごとにポイントが加算され、ポイ…

第3セッション「賃金制度の国際比較」

八代報告 八代充史慶応義塾大学商学部教授は外資系投資銀行における賃金決定について報告されました。調査会社が賃金水準を調査していて、その結果が賃金決定に大きな影響を与えること、しかしその影響のしかたは国により(というか、人事管理の方針によるの…

自由論題

小野報告 小野晶子(独)労働政策研究・研修機構研究員が「有償ボランティアは労働者か?――活動実態と意識の分析から――」と題して発表がありました。有償ボランティアの実態が明らかにされて非常に興味深かったのですが、会場からは「低賃金労働の温床でけし…

労働政策研究会議2

16日土曜日に開催されたセッションの感想です。

第2セッション「成果主義をどう見直すか」

中村報告 まずは「成果主義の真実」の中村圭介東京大学社会科学研究所教授の報告ですが、その内容は同書をご紹介したhttp://d.hatena.ne.jp/roumuya/20060822や、やはり同氏の著書のご紹介http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20051028をご参照ください。中村氏は…

第1セッション「企業競争と賃金」

久保報告 最初の久保克行早稲田大学商学部助教授の発表では、合併前後の賃金水準を比較するとむしろ上昇しており、「合併で割を食うのではないか」というよくある心配は現実にはそれほどない、というもの。久保氏はこれについて、合併前後では合理化効果を出…

労働政策研究会議

いや、もうブログがたまっちゃって大変(^^;;;このエントリも実は9月25日に書いてます。というわけで、飛ばしていきます(笑) というわけで、今日(15日ね)開催された標記会合の感想を。これは日本労使関係研究協会という学会の大会です。

文春新書編集部編『論争 格差社会』

論争 格差社会 (文春新書)作者: 文春新書編集部出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08メディア: 新書 クリック: 17回この商品を含むブログ (57件) を見る感想の続き。 小谷野敦「下等遊民のイデアルテュプス」 玄田批判批判(しかし、玄田にも批判的)。…

経済教室

今朝の日経新聞「経済教室」に、「発明利益、技術者へ還元を、コストでなく「投資」」と題する升永英俊弁護士の論考が掲載されていました。 発明によって実現した利益の一定割合を発明者に還元すべきだとの意見はもっともではあるのですが、現実には実現した…

解雇規制

きのうの日経新聞夕刊で、売れっ子エコノミストの一人であるJPモルガン証券の菅野雅明氏が「十字路」というコラムを執筆しています。 …非正規雇用者の待遇を改善する必要があるが、そのために派遣労働者の契約更新回数に上限を設けるのは現実的な対応でな…

労政審再開

きのうの日経新聞から。先月末に再開を確認した労政審労働条件分科会が11日に開催され、議論が再スタートしたようです。 雇用ルール改革を話し合う労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)の労働条件分科会が11日開かれ、厚労省側が今後の議論のたたき台を示…

文春新書編集部編『論争 格差社会』

論争 格差社会 (文春新書)作者: 文春新書編集部出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08メディア: 新書 クリック: 17回この商品を含むブログ (57件) を見る採録されている内容はどれもなかなか面白いものなので、多少の感想など書いてみたいと思います。 …

文春新書編集部編『論争 格差社会』

論争 格差社会 (文春新書)作者: 文春新書編集部出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08メディア: 新書 クリック: 17回この商品を含むブログ (57件) を見る「中流崩壊」「教育崩壊」「少子化日本」と、中公新書ラクレから「論争」シリーズが発刊されていま…

導入進む雇用確保措置

今朝の新聞報道で、帝国データバンクによる改正高齢法への対応状況の調査結果が報じられていました。 帝国データバンクが七日発表した「改正高年齢者雇用安定法に関する企業の対応調査」によると、定年後に再雇用などを行う「継続雇用制度」を導入している企…

ジャコービィ『日本の人事部・アメリカの人事部』

日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係作者: サンフォード・M.ジャコービィ,Sanford M. Jacoby,鈴木良始,堀龍二,伊藤健市出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/10/01メディア: 単行本 クリック: 29回この商…

秋篠宮妃殿下ご出産

おめでとうございます。

にかほ市優勝

都市対抗野球大会は、にかほ市(TDK)の優勝で幕を閉じました。おそらくは、まったくノーマークのダークホースだったのだろうと思いますが、勢いに乗った…ということでしょうか。準決勝では、内野安打のあとにバントヒット2本で満塁として、満塁ホームラ…

素朴な疑問

世間を騒がせた王子製紙による北越製紙株のTOBですが、結局不成立に終わったようです。 日経新聞などを読んでいると、敵対的買収が成立しないのは「日本的」で「悪いこと」のように書かれているのですが、素朴な疑問として、重要なのは敵対的買収が成功す…

成果主義と男性の育児休業

成果主義人事で、成果が上がらないと処遇も上がらないので、ますます育児休業は取りにくくなっている、という意見をよく見かけます。ただ、逆に考えれば、休んで成果が上がらなくても賃金が上がってしまうほうが、周囲との関係では休みにくいのではないでし…

「男性の育児休業2週間」を義務化

今朝の日経産業新聞で、2週間の育児休業を男性社員に義務付けた企業の例が報じられていました。 東証一部上場のマンション中堅、日本綜合地所は10月1日から男性社員に最大2週間の有給の育児休業の取得を義務付ける。今年度から展開している子育て支援策の…

日記

芸術とスキャンダルの間――戦後美術事件史 (講談社現代新書)作者: 大島一洋出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/08/18メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (37件) を見るヒマつぶし本としてはしばらくぶりのヒットでした。事実は小説より奇な…

日記

都市対抗野球に続いてラグビートップリーグもはじまりました。開幕戦は昨年の日本選手権で両チーム優勝となった東芝対NEC。残念ながら我が家のケーブルテレビではJsportsplusに加入してない(というか、アナログなので加入できない)のでライブ観戦はで…