2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

余計なお世話か適切な指導か

今朝の日経新聞から。雇用失業情勢の好転を感じさせる話題です。 厚生労働省はハローワークに非正社員求人を出す企業に対し、正社員求人に切り替えるよう促す。3週間応募のない求人を出したすべての企業の担当者に対してハローワーク職員が面談し、契約形態…

自律的労働時間制度を導入すれば過労死が激増するってさ

「自律的労働時間制度を導入すれば過労死が激増する」という記事が、今朝の毎日新聞の1面トップを麗々しく飾りました。いやはや。 東京労働局管内の労働基準監督署が05年に過労死・過労自殺で労災認定された48人について調査した結果、11人が自ら労働時間を…

足りないくらいがちょうどよい

日経新聞の経営者ひとことインタビューコラム「回転いす」、本日は明電舎社長・日本電機工業会会長の片岡啓治氏が登場しています。 ▽…「足りないからこそ工夫が生まれる」。仕事量が増え、現場からは増員要請が尽きないが、なかなか首を縦には振らないでいる…

経済教室

一昨日、規制改革・民間開放推進会議の意見書を取り上げましたが、同会議の最重要なアクターのひとりである国際基督教大学教授の八代尚宏氏が、その意見書を受けて?本日の日経新聞「経済教室」に登場しておられます。 まずは、かつては合理的であった現行の…

地域別最賃今年も引き上げ

最低賃金制度の見直しに関する議論が審議会の部会で進められており、これまたなかなかまとまらない状況のようですが、昨日の日経新聞によると、とりあえず今年度の最賃は0.5%の引き上げとなる方向とか。昨年の0.4%引き上げに続いて、2年連続となります。 …

規制改革・民間開放推進会議の意見書

日曜日の日経新聞でも、労働条件分科会の空転が取り上げられていました。いやはや、こうしたゴタゴタはマスコミには面白いようで。その関連記事として紹介されていましたが、規制改革・民間開放推進会議が、21日に労働契約法についての意見を発表したそうで…

新入社員全員を海外留学に

今朝の日経新聞から。 住友金属鉱山は英語研修のためにすべての新入社員を海外の大学などに2カ月間派遣する制度を新設した。海外資源大手との競争激化に備えた人材育成が目的。研修の充実で入社希望者を安定的に確保する狙いもある。全新入社員の海外語学研…

まだ半年ある?

昨日、労働条件分科会の再開のめどが立たないという話を取り上げましたが、このままだと時間切れで厚労省のめざす2007年通常国会での成立は難しくなるかもしれません。従来から月2回程度のハイペースで分科会を開催してきたわけですが、6月27日に中断して…

労働条件分科会、再開のめど立たず

今月初め、労働契約法制を検討している労働政策審議会労働条件分科会が、厚生労働省が提示した中間とりまとめ案に労使双方が反発してストップしてしまいました。重要な内容であるにもかかわらず、本日の日経新聞をみると、再開のめどは立っていないようです…

レーバーサミット?

連合のホームページに、G8労働組合指導者会議(レーバーサミット)がモスクワで開催されたことが掲載されていました。サミットに先立ち、「労働組合の政策をサミットの議論に反映させるべく」この6日に開催されたのだそうです。参加者はICFTU、OECD−TUAC…

成果主義と不払い残業

今朝の朝日新聞から。 正社員の4割超が「不払い残業」をしており、平均で月約35時間にのぼることが、労働政策研究・研修機構の調査でわかった。残業自体の多い30〜40代に目立ち、20〜30代の男性を中心に転職希望も強かった。 調査は05年8、9月、20〜50代…

急上昇する中国の労働コスト

連日の中国ネタですが、報道によれば、労働コストの低さを生かして急速な経済拡大をとげた中国で、その労働コストが急上昇しているそうです。 中国で労働コストが急上昇している。7月1日から広東省深セン市や北京市などで労働者の最低賃金が10−20%引き上…

上海の外国人

経済発展著しい上海市ですが、そこで働く外国人は日本人が最多とか。 上海市で働く外国人が5万人を突破したことが明らかになった。同市労働社会保障局によると「外国人就業証」を取得して同市で働いている外国人は6月末時点で5万1千人。外資系企業の新規…

ニュービジネスの人材不足

本日の日経産業新聞から。 少子化による若手人材の確保難が企業にとって経営上の問題となっていることが日本ニュービジネス協議会連合会(JNB、志太勤会長)がまとめた「少子高齢社会と企業経営」に関する調査でわかった。特に製造業で深刻で、技術継承な…

武石恵美子『雇用システムと女性のキャリア』

雇用システムと女性のキャリア 双書 ジェンダー分析作者: 武石恵美子出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/04/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る「キャリアデザインマガジン」に載せる書評を書きましたので、こ…

長期投資家の育成

今朝の日経新聞「経済教室」では、産業再生機構専務の冨山和彦氏が企業統治に関する論考を寄せられています。 冨山氏は、これからの企業は実物資本ではなく人的資本がカギを握るとしたうえで、「株主のカネのおかげで収益を上げている実感も実態もないのに、…

JILPT労働政策フォーラム

昨日(7月5日)、都内で開催されたJILPTの労働政策フォーラムを聴講してきました。テーマは「未来を拓く雇用戦略−30代社員が挑戦する仕事の世界−」というもの。 フォーラムの前半は鈴木宏昌早稲田大学商学部教授による問題提起、樋口美雄慶応大学商学…

これもワーク・ライフ・バランス

週末の日経新聞「プラスワン」に、ヒメ&カンパニーという会社の社長のインタビューが載っていて、そこで「失恋休暇」「バーゲン休暇」というユニークな制度が紹介されていました。調べてみたら、夕刊フジのサイトでも紹介されていました。 …同社は女性専用…

パート社員の待遇改善

季刊労働法連載期間中のネタです。先週木曜日の日経新聞の1面で報じられていました。 厚生労働省はパート社員の待遇改善を企業に義務付けるため、パートタイム労働法など関連法の改正の検討に入った。より多くのパート社員を厚生年金や勤め先の健康保険に加…

上西充子・柳川幸彦『キャリアに揺れる』

すでに先週の月曜日の話なのですが、「キャリアデザインマガジン」に載せるための書評を書きましたので、ここにも転載しておきます。キャリアに揺れる―迷えるあなたに贈るブックガイド30 (キャリア・ライブラリー)作者: 上西充子,柳川幸彦出版社/メーカー: …